直前期の過ごし方

直前期の過ごし方はとても大切です。
7月頃からの頑張り次第で、大きく実力をつけることができます。
逆に直前期に集中できないと、それまでいくら頑張っていても、合格が遠のきます。
直前期には、他のみんなも力をつけてくるからです。

<直前期までの準備>

直前期に入るまでに、直前期に何をするかを準備しておきましょう。
直前期には、とにかく気持ちが焦りがちです。
だからこそ、直前期までに、直前期にどの問題集をどのくらいやるのか
決めておきましょう。

私が直前期にした主なものは、下記のとおりです。

・テキストを全部一通り見返す
・選択式問題集2社分6冊を最低でも一通りもう一回
・模試の復習(選択式は最低でも2回)
・模試特典の問題を2~3回
・目的条文
・国庫負担、国庫補助
・数字の記憶(雇保所定給付日数、健保高額療養費など)

直前期を過ごすなかで、1週間前や前日に何をするかも、決めておきました。
おかげで、合格した年は、試験前日に慌てることがありませんでした。

<模擬試験を受ける>

模擬試験は必ず受けましょう。
ただし、模擬試験の結果を本試験までにどう生かすのかが重要です。

A判定の人は、そこで安心しないようにしましょう。
D判定の人は、諦めてはいけません。まだまだ挽回できます。
どんな結果でも、模試は模試。
模試の結果で気持ちを切らせてしまうのは、本末転倒です。

模試は、弱点の把握をしたり、時間配分を確認したりすることにも役立ちます。
もちろん、終わってから復習をすることが、何よりも大切です。
詳しくは 模擬試験の活用法 をご覧ください。

<目的条文を覚える>

目的条文は必ず押さえておきましょう。
直前期までにやっていたとしても、もう一度主要な科目の目的条文は
目を通しておきましょう。
特に目的条文が手薄になっている方は、直前期に必ず覚えた方が良いでしょう。
詳しくは 目的条文の重要性 をご参照ください。

<確実な記憶を増やす>

直前期になると焦りや不安がこみあげてきて、気分が散漫になるかもしれません。
「あの問題集もやった方が良いのかな」とか、「あの講義も聞いた方が良いのかな」とか。
弱点を克服するために、必要に応じて対策するのは、良いことだと思います。
しかし、焦りから、やみくもに新しいものに手を出すのは、危険です。

それまでやってきたものの反復を中心に、記憶の定着に努めましょう。
あやふやな記憶がたくさんあるよりも、確実な記憶が一つでも多くある方が、
得点に結びつきます。

一方で。直前期はアドレナリンが出るのか、普段にはない集中力を
発揮できるかもしれません。
その力を全て本試験に向けて使いましょう。
一つでも多く、あやふやな記憶を確実な記憶にするのです。

<不安や緊張がこみあげたら…>

受験回数を重ねるごとに、直前の緊張感はどんどん増していきました。
時には、吐き気が襲うことも。試験前日は、なかなか寝つけませんでした。

合格した年は、不安や緊張がこみあげたら、緊張感を楽しむようにしようと
心がけました。
「社会人になってから、これほどまでに緊張することが、他にあっただろうか」
と思うと、試験に臨むということは、とても貴重なことだと感じました。

<まとめ>

本試験当日にピークをもってくることが、何よりも大切です。
体調にも留意して、ベストな状態で本試験当日を迎えましょう。

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