合格基準を知る

社労士試験の合格基準は、公表されています。

選択式 … 各科目3点以上、総得点で28点以上
択一式 … 各科目4点以上、総得点で49点以上

この基準を基に、年度毎の補正が加えられます。
補正があるために、毎年、合格基準点は変動しています。
補正が行われる科目は、簡単にいうと
「受験者数の半数以上が、各科目の合格基準点をクリアできなかった科目」です。
詳しい補正基準も公表されているので、気になる方は調べてみてください。

社労士試験は「みんなが得点できる問題を得点すれば、合格できる」と言われます。
それは、この補正のシステムがあるからです。
受験者の半数以上が基準に満たない科目は、補正の可能性が高くなります。
「みんなが得点できない問題は、解けなくても大丈夫」となるのです。

莫大な範囲を勉強しなければならない社労士試験。
細かいことを気にしはじめると、いくら時間があっても足りません。
効率的な学習が必要です。
本試験では、択一式は3時間30分ありますが、時間配分を考えなければ
時間が足りなくなってしまいます。
分からない問題は、あきらめる決断が必要となります。

正答しなければならない問題と、間違えても良い問題、
それは、みんなが得点できるかどうかで決まります。
つまり、基本事項を確実に押さえておけば、難問は捨てても良いのです。

受験経験を重ねると「難問は解けるのに、基本事項で間違える」という傾向が
みられるかもしれません。
基本事項の確認は、決しておろそかにしないでください。
過去問や模擬試験の復習では、全体の正答率が高いものを優先した方が良いでしょう。
難問は余裕がある場合にして、まずは基本事項です。

合格基準点を知り、試験の特徴を知ることが、攻略の第一歩です。
そして、とにかく基本事項は、確実に覚えましょう。