ノートの作り方

「ノートは作らない方が良い」と聞いたことがあります。
通信教育にせよ、専門学校にせよ、講義を受けてそれを全てノートにまとめるのは、
はっきり言って時間の無駄です。
せっかくテキストがあるのですから、どんどんテキストに書き込んでいきましょう。

それでも、私はノートを作りました。直前期に入ってからです。
ノートに書くことはごくわずかに限定し、各科目それぞれB5ノート2、3ページくらい、
最終的には全部で30ページくらいになりました。

あえてノートに書いた内容は、いつも間違えたり迷ったりしてしまう事項です。
たくさんのことを覚えていると、間違える原因として、他の科目の同じような内容と
混同していることが多々あります。
数字もごちゃごちゃなってきます。
そういったもので、直前期になっても覚えていないものを記入していきました。
そして、このノートは、自分だけに分かる横断式テキストのようになりました。

ノートに書く際は、必ずその事項がどのテキストの何ページに載っているのかも
記入するようにしていました。
気になったことをテキストで調べるのは、意外に時間がかかります。
テキストは、どこに何が書いてあるのかがすぐに分かるくらい読み込むのが理想ですが、
なかなかそうはいかないもの。
「あれはどこに書いてあったかな…」と迷うものは、テキストのページ数とともに
書き出すのです。

もう一つ活用したのが、B6判のリポートリーフという用紙とバインダーです。
「京大式カード」というものが存在することを知り、それを参考にしました。
このカードの良いところは、程よい大きさであることと、追加や差し替えが
容易なことです。

模試特典などで、覚えやすそうな表やまとめを見つけたときは
そのページを切り取ったり、コピーしたりして、カードに貼り付けていました。
きっちり覚えて必要なくなったページは、バインダーから外すだけ。
少しでも多く覚えて、ファイルしている紙の枚数を減らせるようにがんばりました。

ちなみに、本試験当日はテキストは全部を持参するのは無理だったので
このノートとテキスト数冊を試験会場へ持っていきました。
そして、このノートのおかけで点数を稼げた実感がありました。

どんな形のノートにせよ、ノート作りに時間をかけるのは、
非常にもったいないと思います。
自分だけが理解できれば良いので、きれいに記入する必要もなし。
ノートを作るか作らないか、どんなことをノートに記入するのかは、その人次第。
ノートを活用するのであれば、最小限の手間で最大限の効果が得られるよう
工夫しましょう。

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