模擬試験の活用法

模擬試験は必ず受けましょう。
模擬試験は、自分のレベルを把握するためだけに受けるのではありません。
本試験でどの順番で解答するのか、時間配分は大丈夫か、
トイレに行く余裕があるのか、などなど、本試験当日を意識して受けた方が
良いと思います。
私は、朝食や昼食に何をどれだけ食べるかの確認もしていました。

<本試験の予行演習>

本試験でどの科目から解答するのかは、事前に決めておいた方が良いでしょう。
当日の行動に迷いは禁物です。
迷っている人は、模擬試験で試して決めましょう。

時間配分を把握しておくことも重要です。
特に択一式では時間が足りなくなります。
私は毎年、模試では時間が余っていましたが、本試験では全然時間が足りませんでした。
本試験の問題が模試よりも難しいというより、本番になると、いつも以上に
迷うのだと思います。

模試で時間が足りない人は、本試験では余計、時間が足りなくなる可能性があります。
時には、解答を飛ばしたり、分からない問題を捨てたりする決断も必要です。
時間配分次第で、トイレに行く時間があるかどうかも変わってきます。
事前にシミュレーションして、本試験で慌てないようにしましょう。

<必ず復習をする>

模擬試験は受けるだけでなく、復習をすることが重要です。
模擬試験の問題は、最低でも2回はやった方が良いでしょう。
私は3社の模試を受けていたので、すべてを2回以上する時間的余裕が
ありませんでした。

そこで、問題を解きながら、もう1回やった方が良い問題と、
もう解かなくても良い問題の、選別していました。
特に、択一式は後でテキストを確認した方が良い肢に印をしておき、必ず
テキストで確認するようにしていました。
テキストで調べる時間がないようであれば、模試解答の解説だけでも
目を通すようにしましょう。

模試の結果をみると、全体の正答率も記載されています。
間違えた問題の中で、全体の正答率が高かったものは、必ず復習してください。
全問復習する余裕がない場合は、全体の正答率をみて、復習すべき問題を選別しても
良いのではないでしょうか。

<模試は何社受ける?>

模試を複数社受けるべきかどうか、迷うかもしれません。
複数受験したとして、すべての復習をすることが可能であれば、
受けても良いのではないでしょうか。
単に問題を解くだけで、解説まで読む余裕がないのであれば、一つの模試に絞って、
それを複数回繰り返す方が良いと思います。

その理由は、あやふやな記憶が10あるよりも、確実な記憶が2でも3でもある方が、
本試験で役立つからです。
私は3社の模試を受けていました。
しかし、全ての復習をやる時間がなかったので、3社のうち1社の模試は、
選択式の全部と、択一式の一般常識のみをやりました。

<模試の判定結果>

模試を受けると、判定が出ます。
その結果に、一喜一憂しないことが大切です。
模擬試験の結果を本試験までにどう生かすのかが重要なのであって、
A判定だからといって、合格が保証されているわけではありません。

私は、模試でA判定をもらった年に、不合格になりました。
心のどこかでA判定に安心し、本試験でも「私が解けない問題は、
みんなも解けないだろう」という、妙な過信があったのだと思います。

一方、合格した年は、D判定の模試もありました。
6年目にしてD判定という結果に、とても情けなくなりました。
しかし、それがラストスパートへの原動力になりました。

本試験までのあと1か月、あと数週間の頑張りが、結果に大きく作用します。
模試をうまく活用して、合格をつかみましょう!

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