得意科目と苦手科目

社労士試験の科目は、主に10科目あります。
10科目もあれば、得意科目と苦手科目ができます。
得意科目と苦手科目ができること自体は、悪いことではありません。
しかし、社労士試験では、全ての科目で合格基準をクリアしなければならないので、
苦手科目を丸ごと捨てることはできません。
苦手科目を知り、克服することが、効率的な学習方法になります。

私の得意科目は、健康保険法でした。 
合格までの約6年間、ずっと苦手だったのが、労働安全衛生法と雇用保険法です。
安衛法は用語を覚えるのに苦戦し、雇保法は数字を覚えるのに苦戦したからです。
当初は苦手だったのに、3年目くらいから克服できたのが、一般常識と年金科目です。
詳しくは 一般常識攻略法年金科目克服法 をご覧ください。

本試験の結果をみると、得意科目は点数がとれていて、苦手科目は点が低めです。
合格した年も、雇保法の択一式はギリギリでした。

社労士試験は、全ての科目で合格基準をクリアするために、苦手科目であっても、
一定の得点ができるレベルにしなければなりません。
苦手科目のある方は、得意科目を伸ばして総合点を引き上げるよりも、
苦手科目を克服した方が、合格の可能性が高まります。

苦手科目を克服するには、まず、どの科目が苦手なのかを知ることです。
弱点を知るためにも、模擬試験を活用しましょう。
模試の結果分析をみると、自分の解答だけでなく、受験者全体の正答率があります。
全体の正答率が高いのに間違えた問題は、要注意です。
そのような問題が多い科目は、特に復習するようにしましょう。

好き嫌いと、得意不得意は、必ずしも一致しているわけではありません。
「好きな科目と思っていたら、思いのほか得点できていない」なんてことに
ならないよう、模擬試験などで確認するようにしましょう。

直前期になると、苦手科目ばかりに力が入りがちです。
得意科目だと思っていても、忘れてしまうのは早いもの。
得意科目だからといって、全く目を通さない期間が長くなるのは、危険です。
直前期には、全ての科目を一定のペースで復習しましょう。

苦手科目は、勉強してみると、案外、得意科目になることもあります。
弱点を克服して、合格をつかんでください。