専門学校、それとも通信教育?
私は、専門学校と通信教育、両方受けたことがあります。
勉強を始めてから4年間くらいは、フォーサイトで勉強していました。
通信教育を選んだ理由は、専門学校が遠かったこと、そして、何より価格の安さです。
フォーサイトを選んだのは、テキストがカラーという理由もありました。
通信教育で合格できるかと言えば、合格できると思います。
実際には合格できなかったので、説得力がありませんが、
選択式で1点足りないというレベルにはいたので、合格は可能だったと思っています。
本試験の会場でも、フォーサイトのテキストを持っている人を多くみかけました。
通信教育の問題は、自分の強い意志が必要だということ。
人間は、楽な方へ楽な方へと、流されてしまう生きものです。
ずっと一人で勉強を続けるには、自分なりの工夫が必要かもしれません。
ただし、専門学校へ通っていたとしても、それは一緒。
講義を受けただけで合格できるわけではないので、
勉強を続ける強い意志が必要であることに、変わりありません。
私の場合、5年目に突入したときに、専門学校に通うことにしました。
理由は、学校に通える環境になったことと、
1人では、勉強を続けるモチベーションが維持できなくなったからです。
それまでの勉強期間が長かったので、正直、
専門学校へ通い始めたおかげで知識がついたという実感は、あまりありませんでした。
ただ、やはり講師の先生に直接声をかけてもらったことは、大きな励みとなりました。
特に、模試の成績が悪かったときや、細かいことにひっかかって
疑問に思ったときなどです。
先生に質問してすぐに解決できるのは、専門学校の強みです。
また、さほど重要ではない事項にこだわっていたことに
気づかされることもありました。
細かいことにこだわりすぎるのは、時間の無駄です。
試験勉強は時間との闘いなので、効率的な学習には、やはり専門学校が良いと思います。
私にとって専門学校の目的はもう一つ、自習室の利用がありました。
私の場合、年数を重ねるごとに、自宅ではなかなか勉強が続かず、
「専門学校の自習室を利用したい」と思うようになりました。
無料の図書館とは違い、専門学校の自習室は
みんなそれなりにお金を払って講座を受講している人ばかりです。
私語をする人がいなくて、快適でした。
また、周りに社労士のテキストを持っている人がいると、
「あの人もあんなに頑張っているんだ」と刺激になります。
直前期の自習室は席の確保が難しかったので、
席をとるために、自然と朝早く学校へ行くようになりました。
満杯の自習室の中にいると、良い意味で焦りが生まれ、
より集中できたような気がします。
専門学校は通信教育に比べ、値段が倍以上違うこともあります。
当初は、資格試験のために10万円を超えるお金をかけることに、抵抗がありました。
しかし、結局何年もかかると、専門学校1年分の費用を
はるかに超えるお金を支払うことになります。
何より、時間と労力を費やすことになるのです。
お金をかけると、「多額のお金を無駄にしたくない」という意識が
働くことになるので、ある意味、モチベーションの維持になります。
お金をかける価値は、それなりにあると思います。
ただ、繰り返しになりますが、専門学校であっても、通信教育であっても、
頑張るのは自分です。
どの方法でも、自分が勉強を続ける意思を持ち続けることが大切です。
通信教育か専門学校か、ご自分に合ったものを選んでください。