試験後の過ごし方

本試験後、自己採点をして選択式で1点足りなかったとき、
涙が止まらなくて、夜も眠れませんでした。
悔しくて、悔しくて…

一方で、何はともあれ試験は終了、解放感は格別でした。
1点足りないショックと試験後の解放感で、
私は年明けまでほとんど勉強をしませんでした。
そして、1か月も経てば、きれいさっぱり忘れるのです。

年明けから勉強を再開してみたものの、
かなりの部分を忘れていることを実感しました。
「この空白期間に忘れてしまうのが、非常にもったいない!」
私はそのことを公認会計士合格経験者の友人から、指摘されました。
指摘されていなかったら、年明けになっても
勉強を再開しなかったかもしれません。

社労士試験は、6か月くらいの短期期間で合格を目指せる資格です。
ただ、毎年6か月の勉強期間を繰り返すのと、
最初から1年半かけて勉強し続けるのは、全然違います。
本試験後すぐに、翌年の試験に向けて勉強するのが、圧倒的に有利です。
このことは、大学受験の浪人生も同じだと聞きました。

初学者はビギナーズラック的なものを持っていて、
思ったよりも点が取れていることがあります。
私も、最初の年は、全ての科目ではありませんでしたが、
思いのほか点がとれた科目があり、驚きました。
ただ、2年目からはビギナーズラック的な感覚はなくなります。
実力をつけるしかありません。

初学者の方は、もちろん1年目で合格できるのが理想ですが、
2年目、3年目での合格も覚悟して、
試験後に空白期間を作らずに勉強し続けることが重要です。

特に受験回数が多くなると、初学者に比べて
知識のアドバンテージがあるような、妙な自信すら生まれてきます。
また、受験回数を重ねるごとに、不合格に対する免疫もできてきます。
ショックはショックなのですが、「あ~、またか」という感覚も生まれます。
そうなると、モチベーションを維持し続けることが困難です。

合格までは、モチベーションの維持が重要です。
常に高いモチベーションを保つのは、難しいかもしれません。
一時的にやる気がなくなっても、復活する力が必要です。

せっかく覚えたことを忘れるのは、非常にもったいないので、
本試験後は、自己採点でどんなにショックを受けても、
1日も早く勉強を再開しましょう。